表紙には大きな消防車とさっそうとした消防士たち。タイトルはなぜか「浅田家」。
この消防士たち、実は著者の浅田さんの家族なのです。つまり家族写真。しかし浅田さんも家族も消防士ではありません。
消防車や消防服は本物の消防署で借りたのだそうです。なぜ消防士の恰好で家族写真なのでしょうか。
© Masashi Asada
浅田さんは1979年生まれの写真家です。家族写真をテーマとしており、この写真集では彼自身の家族を被写体にして、
消防団やラーメン屋、ライブバンド、極道一家などフィクションの設定で家族写真を撮影しています。
浅田さんは自分の作品を「記念写真だ」といいます。記念写真というとふつうは子供の入学式や誕生日、家族旅行の記念に
写真を撮りますが、彼は「自分が撮りたいと思った写真を撮るために記念を作る」といいます。
自分たちで作品を作り上げる過程で色々な苦労や出来事が思い出になると。
© Masashi Asada
家族写真を写真集にするというこれまでに無い作品は多くの人に受け入れられました。 マスコミにも多く取り上げられたのでご存知の方も多いと思います。 2009年にはこの写真集で木村伊兵衛賞を受賞しています。
© Masashi Asada
浅田さんの作品が多くの人に受け入れられたことは、今の時代性を表していると思います。
様々な社会問題が頻発する中で、一番身近な家族とのつながりを大切にしたいと思う人が増えているのではないでしょうか。
フィクションで表現された家族写真の中に自分が望む家族の姿を重ね合わせている人が大勢いる。
そうした時代性にマッチしたのがこの写真集だと思います。
浅田政志さんの公式サイト
「浅田政志.COM」 → http://www.asadamasashi.com/
※本サイトの写真は浅田政志さん、株式会社赤々舎のご厚意により掲載しております。
株式会社赤々舎のサイト → http://www.akaaka.com/